日本は世界的に見ても「長寿の国」と言われるようになりました。医療技術の発達により、以前は難しかった病気・怪我の治療が可能になりました。
一方、本来なら平均寿命と比例して延びなければならない「健康寿命」は、未だ十分と言えません。生活習慣病やがん、脳疾患、寝たきりなどにより、治療や安静に努める時間が長くなり、介護者の人手も不足しています。
世の中に存在するあらゆる病気の中には、生活習慣の乱れに起因するものが多くあります。
ただ、数十年以上かけてできあがった生活習慣は、それに慣れきっているため、「乱れている」と自覚するのは困難です。たとえ不摂生を自覚していても、「今は元気だし、大丈夫だろう」とその生活を続けてしまう方も少なくありません。

1人1人の身体を、医学的に健康であるかどうかを確認し、生活習慣の改善点を見つけることができるのが健康診断です。
病気の早期発見・早期治療につながる健康診断は、生活習慣を見直す絶好の機会です。身体の健康状態は数値化され、次回への目標もできます。1年に1度は、健康診断を受け、身体を健康に、心を前向きに整えましょう。